FM大阪「ビート・オン・プラザ」と原子心母 

原子心母原子心母
ピンク・フロイド

EMIミュージック・ジャパン 2000-08-30
売り上げランキング : 3894

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

以前、FM大阪「ビート・オン・プラザ」とエアチェック(その1)でポール・マッカトニーの曲を紹介しましたが、忘れ物を思い出しました。
CM前後の曲としてポール・マッカトニーの"Junk"を書いたのですが、番組の初期のころはピンクフロイド ( Pink Ployd ) の"Atom Heart Mother"の一節でした。
なんでこんなことを忘れていたのだろう。
の"Atom Heart Mother"の始まりからのブラスが終わった後、オルガンのバッキングでバイオリンがを中心にした静かなフレーズ。これがCMの前後で流れていました。
実のところビート・オン・プラザのCM前後でこの一節を聞いたときに私は"Atom Heart Mother"とはわからなかったんです。
何故わからなかったかと言うと、、、"Atom Heart Mother"を聞いたことがなかったから。
"Atom Heart Mother"は23分以上の曲でラジオで流れることはあまりなかったのです。
当時聞いたことがない曲のレコードを買うほどの勇気はないし、(というかレコードはめったに買わなかった)残念ながら私の身の回りにレコードを持ってる奴もいなかったのです。
そういう意味で初めてラジオで1曲全部を聞いたときは感動モノでした。
23分と言えばこの時分はアナログレコードなので、そのA面を全部使ってしまっていました。
そのときはコンポでもラジカセでもなく、モノラルの3バンドトランジスタラジオで、それこそラジオに顔を寄せて食い入るように、(いや聞き入るが正しいのか)聞いたのです。まだカセットテレコを手に入れる前で、エアチェックもできず、ひたすら記憶に入れようと薄暗い部屋の中で聞き入っていました。
イントロというか初めの部分のいろいろな音の交錯するところからドラムが入ってブラスのメロディが始まるところではほんとうに背筋がゾクゾクッとするというか、寒気が走ると同時に頭に血が上ってアドレナリンが出てくるような興奮を感じたのを今でも覚えています。
音楽を聴いてそんな感じを受けることがこれからあるんでしょうか?オッサンにはないんやろうなぁ。。。

話を戻すと、全曲聴いてはじめてビート・オン・プラザのCM前後の曲だと言うことがわかったのでした。

ところで、ここでは"Atom Heart Mother"と書いたのですが、日本盤のタイトルは「原子心母」(げんししんぼ)
「なんじゃこりゃ」は、はタイトルにまで及んでいたわけです。意味わからん。
しかし、その「意味わからん」ところがまた「かっこええやん」です。
ジャケットはご存知の牛というかホルスタイン。字は何もない。これもよし。
もちろん他にもピンク・フロイドの名盤はありますが、私にとって別格の一枚です。

あ、久しぶりに聞きたくなってきた。
聞きたくなってきません?


70年代に現れて絶滅した4chステレオ 

70年代の音楽は今も輝きを放っています。
一方で70年代オーディオを思い出すと、そう4chステレオの時代がありました。
今日は音楽そのものではなく、70年代オーディオのお話。

4chステレオ4チャンネルステレオ)というのは今で言うサラウンド。リスナーの前面に2つのスピーカーを置くステレオに対し、後方左右にもスピーカーを置いて、ライブ感、没入感をもたらすのがう4chステレオです。いや、でした。

70年代前半になぜか怒涛のように訪れた4chブーム。私の順番は登場順は覚えていませんが、ビクターのCD-4、サンスイのQS、ソニーのSQなどがありましたねえ。

この中でCD-4はディスクリート方式、つまり4chを完全に独立して録音してあり、それらを4chのプリメインアンプで再生するものです。CD-4用のレコード(アナログ盤)に記録されるものです。
まさに正攻法。今のドルビーデジタルみたい。

QSは通常のステレオ用のレコードプレーヤーなどが使え、デコーダーと4chアンプを買う形態でした。もちろんスピーカーは4台。
基本的には前方のスピーカーからはL+ΔR、R+ΔL、後方からはL-ΔR、R-ΔLで後方はそれらに位相シフトがかかっているのではないかと思われます。
ソニーのSQに似ていましたが、前方スピーカーの音はステレオ方式そのままなので、通常のステレオで再生した場合の互換性が取れているらしい。

いずれの方式も後ろのスピーカーからはL-R、R-Lという前方のスピーカーの差分が中心となります。
これはコンサートホールなどの残響がそのような成分になるからだそうな。

その時分のオーディオ/ラジオ自作雑誌にも4チャンネル化のためデコーダー自作の記事などもありました。
回路で後方のはL-R、R-Lの音を作るだけでなく、後方左右の位相のf特をずらして後方の2つのスピーカー間が逆相にならないように工夫を加えたようなものです。
後方2つのスピーカーの間が完全逆相になると間に音が定位しなくなるので、それを回避するのでしょう。
私は作ったわけではないので、どんな音がしたかは知りません。

当時の私はどうしたかというと、
スピーカーマトリクスというのがありまして、アンプは普通のステレオ用(2チャンネル)を使用して、スピーカーだけを4個用意するというものです。
アンプのスピーカー端子とスピーカーの間に抵抗で回路を組んで、前方のスピーカーからはL+ΔR、R+ΔL、後方からはL-ΔR、R-ΔLになるようにしたものです。
抵抗だけの回路なので、位相とかの制御はできないし、せっかく低インピーダンスになっているアンプの出力に直列に抵抗入れてダイナミックレンジ下げてるし、でピュアなオーディオファンはこんなのきらい?
でも音質なんて相対的なものなんで、楽しめればいい。

これにも結構アレンジがあって、
前方:L+ΔR、R+ΔL 後方:L-ΔR、R-ΔL ;ノーマル
前方:L、R 後方:L-ΔR、R-ΔL ;前の音をいじりたくない人向け?
前方:L、R 後方:L-R、R-L ;残響音のみの穏健派
前方:L、R 後方:R-L、L-R ;3方向逆相で残響を広げる?
というようなのがあったと思います。
私はこれらが切り替えられるようにしてましたが、だいたいノーマルで楽しんでました。
わたしはコアなオーディオファンではないし、お金もそんなにかけないのであおくまで「お遊び」の世界でした。

ところで4chステレオはなぜ滅んだのでしょうか?
私は当時それなりに気に入っていたのですが、その後はあとかけらもありません。
今はホームシアターとサラウンドがあるわけですが、4chステレオはまったく別物であったといってもいいと思います。
ホームシアターのサラウンドは映画を「映画館のように」見るためのもの。
4chは音楽を聴くためのもの。しかし、「コンサートホールのように」聞きたい、かどうかは微妙。
コンサートホールを想定するのはクラシック音楽でしょうし、たいがいのクラシックファン(少なくとも当時)はコンサバな人が多いでしょうから、音を加工するなんてとんでもないと言う人が多そうです。

それではロックは、となると4chステレオは4つのスピーカーの真ん中にリスニングポイントがあるわけで、そこに椅子を置いて音楽に没入なんて人はいなさそうで、悪くはないがそれほど価値はない。
それと当時のロックファンは若くてお金も無いから+2チャンネル分のアンプやスピーカーを買うお金があれば、レコードやコンサートに投資するでしょうね。

でも小編成のジャズなんかだと、ライブハウスみたいな感じで聞けそうで結構よさそうに思えるけど。

絶滅した4chステレオですが、CD-4やってたビクターは業績不振で松下に売っぱら割れるみたいだし、サンスイなんかとっくの昔にないし。
(でもソニーはまだ健在ですね)

今はホームシアターのためのドルビーデジタルや、DTSがあります。
これで音楽も楽しんでいる人はどれくらいいるんでしょうか?
電気店に行けば結構安い値段でシアターセットが買えます。
映画の場合はこれでかなりに効果が得られると思いますが、音楽はこれまた微妙。
安いシアターセットの音では音楽はちょっとしんどいでしょう。

音楽も楽しめる上等のホームシアターを早く買いたいものです。
4チャンネルステレオの夢よもう一度です。(個人的に)


UAの機内映画に異変? 

ひさしぶりにアメリカに出張で行ってきました。
関空からサンフラン経由で行き先はソルトレイクシティで全工程ユナイテッドです。

国際線乗るときは一応映画は楽しみにしてるんですが、実際見る本数は時によりけり。面白そうなのがあるとき、ないとき。眠たいとき、眠れないときなど。
それで今回のプログラムは以下のとおり(UAのWebページからコピペしました)

○KIX→SFO
The Astronaut Farmer C/K
Breach J/C/K
Catch and Release J/C/K
Ghost Rider J/C
The Lives of Others D
Music and Lyrics J/C/K
Zodiac C

○SFO→KIX
Bridge to Terabithia J/C/K
I Think I Love My Wife C/K
The Namesake C/K
The Number 23 C
The Painted Veil C/K
Shooter J/C/K
Wild Hogs J/C/K

何か、感じたでしょうか?
日本語版の数なんです。
往路は7本中4本が日本語吹き替えありですが、帰路は3本しかないのです。
実際には帰りのCH1が壊れていて、日本語は2本だけ。これひどいと思いませんか。
残念ながら私の英語力は字幕なしで英語版を理解できるほどの実力はありません。
したがって飛行機の上では日本語版を見るのですが、帰路の便は中国語、韓国語オンパレード。
いつからこうなっていたのか?1月に行った時はそう感じなかたんですが。
関空便はアジアの客で持っているのかなあ。
そうか映画プログラムは関空便も成田便も同じなので、成田便がアジアからコネクションしてるからなのか。
いや理由はどうでもいいので日本語増やしてくれ〜。
せめて日本語字幕を!

一番いいのはルフトハンザみたいにエコノミーも含めて全部ビデオオンデマンドにすればいいんですが、台所の苦しいUAには無理な話なんでしょうか。

ちなみに私が見たのは、往路は"Music and Lyrics"(ラブソングのできるまで)、帰路が"Shooter"でした。
"Music and Lyrics"みたいな軽いラブコメは飛行機向きだと私は思います。ドリー・バリュモアもかわいかったし、ヒュー・グラントのアイドル歌手ぶりはなかなか笑えました。

久しぶりなので短めで終了。